MT4用のオリジナルインジケーター「ADX Signal_ns」です。
このインジケーターはメインウィンドウに売買シグナルのニコちゃんマークを表示させるだけもので、サブウィンドウに表示させるADX、DMIとは別で独立したものです。
ADX/DMIのインジケーターを併用して使用するものとなります。
私のDMIの使い方については下記の記事で書いてますので参考にしてみてください。
「DMI利用時のルール」
こちらのインジケーターはMT4のADXの計算式を元に作成していますが、FX会社によっては計算式が違っていることもあるようですので注意してください。内容についてはこのページの最後のほうに書いてあります。
FX会社で使われていそうな計算式で使われているインジケーターは「DMI_Signal_ns – MT4用のオリジナルインジケーター」です。
どちらかのインジケーターは使われているFX会社とほぼ同じ形になると思います。
使い方
このインジケーターは±DIがクロスし始めでニコちゃんマークが出現します。ローソク足の確定後ではありませんので注意してください。
つまり、クロスし始めで出現はしたもののローソク足が確定後、結果的にクロスしなかったという場合でもニコちゃんマークは表示されたままになります。
たとえば、下の(図1)を見てみると。。。
赤いニコちゃんマークは売りシグナル。緑のニコちゃんマークは買いシグナル。
ローソク足のところにニコちゃんマークが表示されていますが、±DIがクロスして出現するものなので、基本的には、赤ニコちゃん、緑ニコちゃんが交互に表示されなければいけませんが、「A」のところでは赤ニコちゃんが連続。
「B」のところでは緑ニコちゃんが連続、Cのところでも緑ニコちゃんが連続で表示されているので、この中のどれかがローソク足が動いてる間にクロスし始めたものの、結果的にローソク足の確定後はクロスしなかったということになります。
サブウィンドウのDMIと比較してみるとわかると思います。
「A」と①のところは、左側の赤ニコちゃんが結果的にクロスせず表示が残ったままになっていて右側の赤ニコちゃんがクロス確定。
「B」と②のところは、左側の緑ニコちゃんが結果的にクロスせず表示が残ったままになっていて右側の緑ニコちゃんがクロス確定。
「C」と③も同じで、「C」の左側緑ニコちゃんが結果的にクロスせず「C」の右側緑ニコちゃんは④でクロス確定。
ということになります。
このまちがった(ダマシ)ニコちゃんマークを消すための操作は、今表示させている時間足のチャートを別の時間足に一旦表示させてから元の時間足に戻すか、あるいは、メインウィンドウの何も表示されていないところで右クリックしてメニューを表示させ、下の(図2)のように「更新」というところをクリックする、又はキーボードの「R」を押します。すると確定しなかったニコちゃんマークは消えます。
私はキーボードの「R」を押す操作をしています。そのほうが効率的です。
そうすると下の(図3)のようにクロス確定後のニコちゃんだけの表示になります。
サブウィンドウにADX、DMIを表示させて確認しながら使う場合、インジケーターの計算式も業者によって微妙に違ったりすることもあるので、ニコちゃんマークとMT4標準のADXは波長が合いますが、他のADXのインジケーターだと合わないこともあるかもしれませんのでその辺は確認が必要です。確認する際、パラメーターを合わせることを忘れずに。
パラメーターの入力
- ADXbars = ADXの期間
- CountBars = 何本分のローソク足まで表示させるか。デフォルトは「300」になっていますので、過去300本分のローソク足までシグナルを表示させ、それ以上過去の部分については表示されません。
- UseSound = ニコちゃんマークが出ると同時にアラート音を鳴らす(true=鳴らす、false=無効)
- useMail = アラートをメールで通知する(true=通知する、false=無効)。通知する場合、MT4のオプションメニューにあるメールの設定が別途必要になります。
- SoundFile※ = wav形式のサウンドを好きなものにすることができます。
- MarkSize = ニコちゃんマークの大きさです。
- MarkOffset = ニコちゃんマークをローソク足からどのぐらいの距離に表示させるかの値です。デフォルトは「30」になってます。(チャートウィンドウの大きさによって、ローソク足と距離が近かったり、遠かったりしますのでご注意ください)
※「SoundFile」については、複数のチャートにこのインジケーターを入れておくとどの通貨ペアのものが鳴ったのがわかりにくいので、私は「オージー円」「ユーロ円」などと、そのまま読み上げ音声のような感じで聞けるように音声ファイルを使用しています。
ネット検索で「MT4 通貨ペア 音声ファイル」などのキーワードでダウンロードできるサイトが出てくると思います。
色の設定
- #0 = 買いシグナルの色(ローソクの下に表示されるニコちゃん)
- #1 = 売りシグナルの色(ローソクの上に表示されるニコちゃん)
MT4で使われているDMI(ADX)の計算式が違う
冒頭の注意書きに書いた通り、「MT4で使われているDMIの計算式がおかしい」ことに気づきました。
FXを始めてからもう十数年。初期の頃からMT4を見つけて使い始めていたわけですが、DMI(ADX)を真剣に使い始めたのもそれから遅れて1年後ぐらい。
かなり今さらという感じですが、私はチャートはずっとMT4を使ってきたのでFX会社のチャートにインジケーターを入れたりして真剣に使ったことがありませんでした。
初心者さんに教えるときもチャートはMT4で教えています。なので、オススメするインジケーターもMT4のものを使うわけですが、私のルール、チャートの構成をそのまま教えているわけではなく一般的なインジケーターを設定しているので特に心配することはないと思っていたのです。
ところが、先日の為替介入があったときのチャートをFX会社のものを見たときに違和感を感じてMT4のものと見比べたときに明らかにDMIの描写が違うことに気づきました。で、調べてみたところ、どうやら計算式がMT4標準のものとFX会社で使われているものでは違っていることがわかりました。
下の(図7)がその比較です。
左側がMT4標準(このインジケーター)、右側がFX会社などで使われているものに近いもの(DMI_Signal_ns/MT4用のオリジナルインジケーター)を表示させてみました。もちろんパラメーターは同じです。
FX会社などで使われているDMIは、DMIを作ったワイルダー氏のものに忠実に再現されていますが、MT4標準のものはどうやら違っていたようです。
メインウィンドウに表示されているニコちゃんマークの数の違いでも明らかに違うことがわかると思います。
MT4標準のものはタイミング的には早く出ますが、その分、ノイズも多く判断しにくい面もあります。それを十数年以上使ってきたかと思う、ある意味、自分に頭が下がります。(笑)
いずれにしても、好みで選択するのが良いですね。私もこれを機会にDMI_Signalに変えました。
Copyright ©fc2blog: 2014-07-17