MT4用のオリジナルインジケーター「ATRx_ns」です。「ATR」をの値をメインウィンドウに表示させます。
MT4を使っていて気になるのがローソク足の長さ。値幅が広くなったり狭くなったりするとレートの高値安値を固定にしていない限りは、自動的に上下の窓の範囲が調整されます。
そうすると、ローソク足の長さが同じ長さでも実際には値動きが大きかったり小さかったりという錯覚を起こしてしまいますよね。長い足の割には実際はそれほど動いてなかったり。短い足の割にはかなり動いていたり。
それを解決するためには、チャートウィンドウのプロパティで高値安値のレートを固定させるというシンプルな方法があります。これなら感覚的なローソク足の長さによる値幅の錯覚はありません。
または便利なインジケーターもいろいろありますね。ローソク足の上や下にその足の値幅を数字で表示させるものや指定した単位(◯◯pips単位)で水平線を表示してくれるもの。
そして、私のオリジナルインジケーターで、ATRx_nsというものがありますが、これはATRの値をメインウィンドウに表示させるものです。
使い方
下の(図1)のように現在の足、1本前の足、2本前の足までの平均レンジを表示させることができます。
- 「Curr ATR」=現在の平均レンジ。
- 「Prev ATR」=1本前時点での平均レンジ。
- 「Prev2 ATR」=2本前時点の平均レンジ。
表示場所は、左上、右上、左下、右下のいずれかに設定ができます。
フォントサイズ、フォント色も変えられます。
通常のATRはラインで表示されますが、直近の動きを判断するのに数字で見たほうが判断しやすかったので作ってみました。
(図1)が15分足、(図2)が1時間足のチャートです。
たとえば、15分足(図1)では現在のATRが5.4。1時間足(図2)では12.9。
15分足では5.4なので、15分足だけで判断するとなると2~3pips取れれば良いというような感じに見ますが、リスクが大き過ぎるのでトレードはしません。もし、エントリーした場合は、5.4pips以内のストップ幅を目安にします。
あるいは、ターゲットを1時間足のATRの値12.9を見て10pipsも取れたら良い方か、などと考えたりします。あるいはストップを12.9pips以内にするとか。そんな感じで時々使っています。
さらに、ATRの値を倍数(整数)で指定できるようにしました。
たとえば、(図4)の左図は元々のATRの値を2倍にしたもので、右図は元々のATRの値を表示させた場合です。倍数の値は整数単位で何倍でも設定できます。
ATRには出来高は計算に入っていないので純粋に平均値幅を見るものですが、私の使い方としては値動きが出てきたかどうかということも頭に入れつつ、ストップ幅を決めるのに見てみたり、今エントリーしたらどれぐらいの値幅がターゲットにしやすいのか、そんな感じで時々使っています。
詳しいATRの内容や使い方については、ネットで検索してご自分のスタイルに活かせそうな使い方を研究してみてください。
一般的な使い方はこうだからといって、それに合わせることはありません。自分なりにこんなふうに見たらこんなふうに判断できる、他のインジや足を見てこんなふうに組み合わせて判断したら使いやすい、なんていう感じで探ってみるのも楽しいですし、そんなことを考えているうちに別のインジケーターや足をこんなふうに見たらATRよりもこっちのインジケーターのほうが使いやすい、判断しやすい、トレードに活かせる、なんていう気づきがあるかもしれません。
なので、どのインジケーターや手法でも初めから使いにくいとかわかりにくいとか思わずに徹底して研究してみることはスキルアップにつながります。
最終的に必要ないと判断すれば、それはそれで違った手法を見つけられた、見つけられるということですから何かのインジケーターにこだわる必要もなくなりますし、それをやったことによってシンプルな手法を探せるかもしれません。
パラメーターの入力
- AtrPeriod = ATRの期間
- AtrMultiple = 通常の値を何倍表示にするかの設定。整数で指定。
- DispCorner = メインウィンドウのどこに表示させるかの設定(0=左上、1=右上、2=左下、3=右下)
- Text_X_Offset = メインウィンドウ左側に表示させている場合はウィンドウ左端からの距離、メインウィンドウ右側に表示させている場合はウィンドウ右端からの距離の表示位置の調整値。
- CommentTxtSize = 文字の大きさ
- CommentColor1 = 現在の値の文字色
- CommentColor2 = 前足の値の文字色
- CommentColor3 = 2本前足の値の文字色
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