先人から学ぶ(12)

タイミングよい取引を

彼のねらいはひたすら「タイミングよく買い」「タイミングよく売る」ことだった。

引用元:リチャード・スミッテン 藤本直(訳)(2001)「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」角川書店

こんな短い文ですが、もうこれしかないですよね。FXにしろ株取引にしろ、タイミングは大事。あとはそのことをどれぐらい意識して待てるか、待てないか。

「時」こそ株取引を成功させる必須条件と考えていた。そしてつねづね「考えをめぐらすことで金がもうかるわけではない。ひたすら待つことで金が手に入る」

引用元:リチャード・スミッテン 藤本直(訳)(2001)「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」角川書店

リバモアは「株取引」のトレーダーでしたが、為替取引でも同じですね。「時は金なり」という諺があるようにまさにその通りだと思います。

この諺には時間を大切にするという意味もありますが、トレーダーにとっては、特に「待つ」ということ、時間の経過と値動きを重ね合わせて見ることで自分のイメージ通りの動きになっているのか、なっていないのかということを意識して見ておくことも大事だと思います。

イメージ通りになっていないとしたら逆方向への動きになったと判断できる状態なのか、まだ曖昧なところなのか。その時間の経過とともにメンタル的なプレッシャーを感じずに淡々とチャートを見て判断する必要があります。

考えをめぐらすことはトレードを始める前に分析をするという意味では必要なことですが、あとはそのイメージ通りのタイミングまで待って、ポジションを持ったら時間の経過に身を委ねてしまいましょう。

覚悟を決めて臨むことがシンプルなトレードをするきっかけになると思います。上がると思うから買う、下がると思うから売る。

あとは時間が経つのを待つだけ。その後、どこかの時点でチャートを確認し、イメージ通りの形のままなのか、想定外の形になり始めているのか。それ次第でどうするかを決めるだけです。

待つことと、いつまでもこだわらないこと

条件が完全に揃った狙い目が目前に現れるのを待つ。(中略)その後の値動きが予想通りの軌跡を描いて進まない場合、先行きに危険信号がともったものと認め、早々に資金の安全を確保する行動に出るべきである。

引用元:リチャード・スミッテン 藤本直(訳)(2001)「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」角川書店

何度も書いてることなので見飽きた人もいるかもしれませんが(笑)、とにかく「待つ」ということがいかに大事かということかも理解していただけると思います。

「我慢」「忍耐」は勝てるチャンスをものにするためにとにかく必要なことです。チャートを見ても上に行くのか、下に行くのか予想がつかない。ならば、そんなときはトレードをせず、自分の得意な見極め方で勝てそうな形が見えてくるまではとにかく何もせずにいる方が、無駄に資金を減らすこともありません。

無駄に資金を減らさない」ように心がけることで、落ち着いてチャートを見ていられます。そして、勝てる確率が高いと思える自信のあるところなら、その後の値動き(チャートの形)を少しでもイメージできるはずです。

そのイメージに従い、ストップの位置やどれぐらいの利益を狙うか、あるいは特定のレートまで狙うか、チャートの形などをイメージしたりし、そのイメージと違う動きになったら少しでも利益を確保したり、小さな損のうちに切ってしまったほうがメンタル的には次のトレードに向かいやすくなります。

次のトレードをするときも即座にトレードせず、チャートを客観的に眺め冷静な判断ができる時間を持ち、頭の中をリセットし、再び自分の判断(手法)による勝てる確率の高いチャンスを気長にリラックスして待ちます。

もし、自信が中途半端な状況であったり、ポジポジ病を抑えられないのであればロット数を普段の枚数より減らしてトライするのは良いと思いますが、自信のないところで単純に欲に目がくらみ、普段と同じ枚数でのトライは避けたほうが資金の無駄遣いをしなくて済むと思います。

目先の損益にこだわらずにチャートの動きから自分はどうすべきなのか冷静に判断しなくてはなりません。損をして後悔しないようにするには、利確するにせよ、損切りするにせよ、後でその理由を「なんとなく」ではなく、自分に、あるいは他人に言える理由があり、自分が納得できる、あるいは自分を納得させられる理由がある決断を心がけましょう。

相場は常に正しい

市場というのは、しばしば場数を踏んだ相場師の予想さえ裏切り、わが道を進んでいく。こんなときに、大やけどを負いたくなかったら、自分の見立てを捨てなければならない。相場の主張、動きに相場師の方が合わせるのだ。懸命な相場師ならテープに打ち出された事実にたてつく愚は決して犯さない。市場はつねに、絶対的に正しい、それに対し人間は、しばしば誤った予想を抱き、進む道を踏み誤る。(中略)市場が発信する論理的に間違いのないシグナルを確認して行動する。

引用元:リチャード・スミッテン 藤本直(訳)(2001)「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」角川書店

みなさん、わかっていると思いますが、プロでも負けることはありますし、高いレベルで分析をし、相場観をもってしても何かしらの影響でそれが外れることもあります。
その時どうするか次第で勝ち負けに拘らず、その後、最終的に資金を残せる人、増やせる人が分かれます。

情報の見直し(ファンダメンタルズ、テクニカル)

自分のポジションと違う動きが継続している場合、これらの自分の感情的なものや単なる願望的な判断ではなく、状況を冷静に見極め、そして対処することが大事です。そうすることで被害を小さくし、負けたとしてもそれ以上資産を減らさずに済んだということをポジティブに考えられるよう自分をコントロールします。

「相場が正しい」とよく言われますが、単なるノイズなのか、本当に何かしらの思惑があっての動きなのか、その判断も難しいと思いますが、自分の思惑と違う動きが相場に現れ始めたら、それは集中して注意する必要がある流れであり、それに対応するためのファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を的確に行わないなら受動的な負けになってしまいます。

が、能動的な負けであれば自分に納得させられる理由が、その時何かしらあるのだろうと思います。受動的な負けは強いネガティブな感情を持たせてしまいます(後悔やタラレバを言ったり、自分のせいにしたくない)。それは決してプラスの方向になるような状況ではありません。

決してそのポジションにこだわらずに、別の通貨や次のチャンスに即座に行動できる準備をしておく。「鷹の目」でジーッと凝視するのではなく、情報の収集をしてみたり、テクニカル的な見直しをしたり、次のチャンスに早めに備えるためにもスピーディー且つポジティブに判断をしましょう。

タイムリーなエグジット

利確するにせよ、損切するにせよ、タイムリーなエグジットほど自分を満足させられる良い機会はありません。エントリーよりもエグジットした時に、自分で納得できる損切がうまくできたなら、その後の行動しだいでそれが良かったどうかがわかります。

たとえば、ロングポジションを持っていて損切したあとすぐにショートエントリーしてしまった。そしたら、また上がってきたのでまたそれも損切してロングを入れてしまった。これは決して良い損切、エントリーとは言えないですよね

損切する前にトレンド相場なのかレンジ相場なのか、トレンド相場なら方向は上か下か。その見極めについて自信があるなら、こういった失敗は少なくなると思います。

そして、損切せずにエントリー方向への動きはまだ継続していると判断してホールドしたあとにその通りに伸びてきてきちんと利確できれば良いトレードであり、タイムリーにエグジットできたと思えるはずだと思います。

また、欲張らずにエグジットしたあと、「儲け損なった」とか思わないようになればとても満足できるはずです。

バイアスの排除

バイアスが掛かり、最悪の状態は次のトレードチャンスを早くとらえられず失敗してしまうことです。

たとえば、ファンダメンタルズ的に「上がるだろう」「下がるだろう」と判断したものの、テクニカル的にはその分析と逆方向に動き出してトレンドが変わったかもしれない状況で、客観的な判断ができずにその“思い込み”のままにしてしまい損失を膨らんでもなかなか踏ん切れずポジションを整理しない行動を取ってしまう。

“思い込み”“相場の予想”は紙一重かもしれません(笑)。予想後に客観的に事実を受け止められなくなったり、予想したせいで見栄を張ったりすると“思い込み”につながり手がつけられなくなります。

“思い込み”に至らないようにするにはどうしたら良いか。「シンプルに素直に事実を受け入れてそれをどう活かすか、どう行動したら良いか。」だと思います。

バイアスがかかりすぎると、状況は変化しているのにそれに対してタイムリーに対処しきれなくなり、特に含み損を抱えているときはそれを失いたくないという感情も湧き出てきます。

そうなると本当に手のつけようがなくなり大損する結果になってしまいます。そうなる前に客観的に遠目にチャートを眺め、その変化を分析する冷静さが求められるようになります。

つまり、自分で相場を動かしているという妄想を抱かずに、常に相場の動きにしたがって自分はトレードしているということを理解しなくてはならないです。それをきちんと理解、認識することによって普段から臨機応変に冷静に対応できると思います。

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FX雑記
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