「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」という本を読んだことはあるでしょうか?
あるいはジェシー・リバモアという名前は聞いたことがありますか?
「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」という本は実在した株式投資家「ジェシー・リバモア」の実話を書いた物語ですが、考え方やトレードに対する向き合い方なども書かれており、とても共感することがあったのでその中から抜粋しながら改めて自分の考え方を検証するという意味も含めて書いていきますので参考になればと思います。
本の詳しい内容や結末などは省略しますが、読んでみてほしい一冊です。
感情の抑制

原因究明のための分析を試みた。彼は市場に対して怒りをぶつけるということは決してしなかった。生命も感情もない相手に怒ってみても何の意味もない。ギャンブラーがカードに八つ当たりするようなものだ、と彼は冷静だった。その代わり、いつも自分の過ちから何かを学び取ろうとした。「失敗は宝の山だ」というのが彼の持論だった。
引用元:リチャード・スミッテン 藤本直(訳)(2001)「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」角川書店
ジェシーの基本的な考え方として、「タイミング、資金管理、感情の抑制」という3つがありますが、その中の「感情の抑制」という部分に関連してのお話です。
X(旧Twitter)などでリアルタイムに感情むき出しで相場に八つ当たりする人をたまに見かけます。私もぼやきたいときはあります。利益が出ていたのに誰かの発言でいきなり逆行して一瞬にして利益を失ってしまったり。でも、八つ当たりはしません(笑)。
八つ当たりするとしたら自分に対してです。どうして負けたのか。なぜもっと早く的確な判断をしなかったのか、エグジットしなかったのか。なぜ、その勢いに乗れなかったのか乗らなかったのか。チャートの何かを見落としたのか。
方向が間違えていたとしたら、それは自分のルールに合わない状況だったというだけのこと。明確なルールがあれば、そうやって自分を納得させられます。相場や自分を徹底的に責めたりはしません。淡々と反省するだけです。
その状態が起こるまでは自分のエントリーは正しい方向に進んでいたので利益も出ていた。ただ、突然のできごとにしてやられた、それだけのことなんですよね。(当然、ストップを常に入れているのでそれも想定内として割り切ります。)
どんな状況で失敗したとしても相場に八つ当たりせず、その後の相場を冷静に判断できる自分を保たなくてはいけない。簡単に言うと感情的にならずに淡々とやれればいい。それだけの話なんですが、最初は難しいと感じる人も多いと思います。
私もFXを始めたころ、負けたときは悔しくて感情的になることもありました。が、原因は自分のせいであり、自分の思い通りにならなかったからだと思いました。
為替市場を自分の思い通りに動かすことなんてできません。思い通りにならないのが当たり前なのにそれに対していちいち感情的になるのは愚の骨頂だと自分では思っています。今目の前にある相場にどういうトレードをしたら良いのか、自分でルールを明確にしておくことにより勝っても負けても淡々としていられます。
私はどうやってその自分勝手な感情と戦ったかというと何もしていません。そのために何かをしたとか、メンタルを鍛えたとか、そういうことではなく「何か勝てる方法があるはずだから、それを検証しながら探して行こう」、負けるたびにそう考えただけです。
それ以来、負けても負けは負けとして素直に認め、「何がいけなかったのか、何か方法があるはず、何かあるはず、必ずうまくやれる方法があるはず・・・」
それしか考えませんでした。負けるたびにへこんだり、熱くなったりするよりも勝てる方法を探すことに頭を使い、それに時間を費やすことで、逆に無駄な感情をどうにかしなきゃとか、そういうことを考えることすらなくなっていきました。
自然にそうなったことで感情的になることもなくなり失敗から何かを学び取る、検証を繰り返すという作業が感情抑制するという自然な流れでした。
自分のトレードを分析する

損切りされた取引を分析した結果 ~(中略)~ 彼が勝つのはつねに「勝つ条件が都合よくすべて揃っている場合に限られる」というものだった。好条件がそろうのを辛抱強く待ち、ここぞというときに打って出た場合、負けることはなかった。そして、「休みなく相場を相手に勝負し、勝ち続けるのは不可能であり、またそうすべきではない」というものだった。
引用元:リチャード・スミッテン 藤本直(訳)(2001)「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」角川書店
「損切りされた取引を分析した結果・・・」
手法を考えるには分析は最低限必要なことで、わかりきったことですが、それを怠けると適当なトレードしかできません。わかりきっていることなのにめんどくさくてやらない人は、いつまでも確信の持てるトレードはできないです。
つまり、他人に説明のできるトレード方法、どんな考え方でそのトレード方法を考え出したのか、など、資金管理やリスク管理など含めた自分の考え方が必要です。そうでなければ、どういうトレード方法をしたいのか、それをするためにはどうしたら良いのかということまで深く考えることはできないと思います。
簡単な例で言えば、順張りでやりたいからこんなやり方をしようとか、逆張りでやりたいからこのやり方がいいんじゃないかとか、リスクを考えたらどんなタイミングでエントリーして、どんなタイミングで利食いしたら良いのか。
そんなことを真剣に考えなければ、手法をひらめかせるのは到底無理です。まず自分の考え方を整理しなければ先に進めません。それは手法を考えながらでもいいですし、とにかく常に考える、分析する、勉強するなどの意識を持ち続けることが大事です。
負けたら、とにかく分析。できることなら、勝っても分析。たまたま勝てた瞬間、それで良しとしまいがちですが、そこも分析しながら、負けトレードと比較してみるのもおもしろいと思います。そうすることでさらに良い考えが浮かぶかもしれません。
良い考えを浮かばせるためにも休息は大事。気分転換も必要だと思います。常に勝ち続けようとしたり、常にトレードしようとするのではなく、一歩引いて相場を見てみたり、リスク管理を違う観点から考えてみたりしたら、手法にこだわらない部分でも利益を獲得できるかもしれません。
体調が悪いときは的確な判断ができなくなりがちなので、そんなときも休むべです。連敗してばかりのようなときも休むべきです。休んでるうちに自分の得意なチャートの形になるかもしれません。休みながらじっくりその時を待つようにすることが成功への近道かもしれません。
「休むこと=我慢、忍耐」
と結びつけても良いと思います。休むと決めたらとにかくトレードはせずに休んでれば良いのです。トレードができるのはその日限りではないということを十分に意識しておくようにします。
テクニカル的なことやファンダメンタルズ的なことを分析するのはもちろん大事です。それと自己管理も大事です。その自己管理をしっかり行うようにするにはトレードに対する向き合い方や自分の健康状態を含む自己管理が必要だと思います。
トレードに関するテクニカル的な情報ならネット上にあふれています。が、「考え方」という意味ではなかなか見つけられません。「トレードにどう向き合うのが良いのか」ということも考えてみることも大事です。
それを真剣にやるかやらないか、理解できないままに終わらせてしまうのかそうでないのか。その違いで成長のスピードは大きく変わります。
チャートばかり見ているとトレードをしたくなる気持ちも理解できますし、みなさんも理解できると思います。が、どうしても一人の世界に入り込んで、正しいものが正しく見えなくなったり、正しくないものが正しく見えるようになったりしてしまいます。
負けているときこそ、挽回しようなどと考えずに反省や分析をしたり、休んだりするほうがましでしょう。
メッセージアプリなどで知り合いに話すときでも、あくまで自分のやり方を参考程度に話すことはあってもそれを勧めることはしません。真似をしようとか、そんなふうに考えてるうちは、結局は他人に頼ることしかできません。
なので、手法やテクニカル的なことなどは大事ですが、「考え方」を大事にしてほしいと思っています。
考え方も大事ということに気づいて考え始めたらそこからまたいろんな発展があると思います。
なかなか勝てない人はトレードを少し休んで自分はどうありたいのか、どんなトレードを望んでいるのか、そのために何をしたら良いのか、自分のトレードを分析して考える時間も多く取ってみてください。
Copyright ©fc2blog: 2013-02-16, 02-20