ポジションをドキドキしながら持ってるのもまたオツですが、淡々とチャートを眺める方法について書いてみようと思います。
何を目安にするか
チャートをずっと見ていると上下の動きに不安になってホールドできずに決済してしまいたくなりますよね。
ビジュアル的な感覚で少しでもなにか目安にできるものがあればと考えると思います。
そこで、自分でこれが一番安心して見ていられるというものを1つや2つ持っておくか、どこで決済するかということを決めておけばやりやすくなります。
負けることを恐れずに淡々とトレードすることを心がけてみましょう。
ちょっと逆に動かれてもそこでびびってすぐエグジットしてしまうのではなく、相場は「上がりもすれば下がりもする、下がりもすれば上がりもする」のでルールを決めて我慢して待つ。
私は何種類かポジション中に見ているインジケーターがありますが、基本的な使い分けはエントリーと決済する際に参考に見ています。
逆指値はほとんど固定ですが、そのストップ付近に目安になるラインがあれば多少ずれてもライン優先で設定することもありますし、逆指値に刺さる前にローソク足の形が悪くなってきたなーと思ったら決済することもあります。
ポジションを持っている時に我慢するかしないかの判断をする一番単純な方法はサポートやレジスタンスだと思いますが、移動平均線を目安にしたり他のインジケーターを見て決済することもあります。
たとえば、移動平均線の9SMAや5SMAでなんでもいいですが、短期線を使ってポジションをホールドするかしないかを判断する場合。
(図1)の赤い線は9SMAです。
A付近からロングエントリーした場合、B付近のような形をよく見かけて迷うことがあると思いますが、赤い線の下側、9SMAより下にブレイクしない限りはホールドするというルールを決められます。
その間に直近のサポートのラインが見えてきたら、それを目安に決済するか、直近の高値付近で押されるようであれば決済するという判断もできます。
また、SMAなので下向きに変わるまではEMAに比べると遅くなりますが、C付近のように絶好調な右上がりの形になっている時は我慢して持っておく、とそんな感じにも見れますが、SMAなので逆向きになる反応が遅い分、デメリットになることもあるので他のインジケーターやサポートラインを確認しながら総合的に判断すれば良いと思います。
この方法では短期でエントリー、利食いという方法になるので、もう少し余裕を持ちたいという場合は中長期の移動平均線を増やしたり、あるいは他のインジケーターケーターを使って組み合わせて判断します。
ボリンジャーバンドで決済する例
下の(図2)は(図1)にボリンジャーバンド(パラメーターは20、±σ2)を入れてみました。
すでにロングポジションを持っているとしてホールドする場合のポイントがいくつかあります。
リスクを理解しつつ長く持ちたいなら9SMAが右下を向いてしまっても、ボリンジャーバンドのセンターライン(20SMAと同じ)が絶好調な右上がりであることで、センターラインを下にブレイクしなかったり勢いよく下に抜けない限りは我慢して持っておきます。
また、ボリンジャーバンドがエクスパンション(アッパーラインとローワーラインが上下に広がる状態)したあと、上昇トレンドの場合は勢いが小さくなると最初にローワーラインが下向きから上向きに変わるので、そこで一旦エグジット。(A)
あるいはアッパーライン(ボリンジャーバンドの上のライン)が上向きから下向きに変わった時にエグジット。(B)
ただ、この方法は足が確定してから向きが変わるので決済が遅れるデメリットも時にはあります。
あるいは、それぞれA~Dのところで一旦エグジット後、再度押し目買いなどをしてポジションを持ったあとはそのあとの赤丸でエグジットし、また入りなおすという考え方もあります。
ポジションを我慢して持っておくにはチャートをどう見れば良いか。なんだかんだ言っても一番良いのはターゲットを決めてそこまで我慢しつつ、そこまで行きそうもないなという判断をいつどういうタイミングでするか、あるいはそのターゲット以上を狙えそうな時の判断はどうするか、これが難しい問題ですよね。
その時の空気感もありますからね(笑)。
いずれにしても、長く持てるエントリーのタイミングというのは順張りであれば反転し始めてトレンドが確認できたあと、逆張りであれば天底に近いところからエントリーした時は長く我慢することはできると思います。が、中途半端なところからエントリーした時は難しくなりますよね。
特にトレンドがしばらく続いた後の結果的に天井に近いところからのロングエントリーは長く持てないですし、早めに損切りして当たり前ぐらいなタイミングになってしまうと思います。なので、タイミング良いエントリーは必須条件です。
オシレーター系のインジケーターとの組み合わせ
他のインジケーターケーターではどうでしょう。
下の(図3)にいろいろ表示させてみました。
メインウィンドウに表示されている丸い点々はパラボリック。サブウィンドウの上からストキャスティクス、RCI、ADX、RSI。
有名なところでMACDもありますが、エントリーには使いやすいですが決済するタイミングを判断するのには難しいのであえてはずしてあり、今回はエントリー、決済の両方で活用できるインジケーターを表示してみました。
たとえば、ストキャスティクス、RCI、RSIなどは、目安となるレベルに到達するまでは我慢して持っておく、あるいは反転するまで持っておく。
ただ、短い時間足でそのやり方をするとダマシも多くなりますし、小さなノイズにも反応することがあるので大きい時間足で使うのが有効的ではないかと思います。短い時間足でもインジケーターの組み合わせ方しだいではうまく使い分けられますので時間足を変えて見るのがスムーズだと思います。
RSIであれば、ダイバージェンシーになった時にエグジットするとか。ADXであれば、ADXのラインが上向きのうちは我慢、ADXのラインが50を超えることはめったにないのでそこからの反転はエグジットする、とか。
パラボリックは単純に点々が反転するまで我慢すればいいのですが、パラメーターの設定が難しいですし、ダマシも短期足では多め。
ただなんとなく見て一般的な見方するのではなく、他のインジケーターと組み合わせることでちょっとひねって見たり、細かいところを見たりすると何か発見があると思います。
エントリー、エグジット、どちらの作業もとにかく我慢が必要ですよね。やたらめったらエントリーしても、相場観のない取引になってしまい、結果も良くはなりません。
エントリー方法のパターンとしては、トレンドがハッキリしてからエントリーする完全な順張りと、買われすぎ売られすぎのラインを目安にした完全な逆張り、あるいはサポートライン、レジスタンスライン、高値安値などからの逆張りと大きく分けたらだいたいこんな感じになると思います。
逆張りはそういう意味ではいろんな見方があるので難しいと私は思ってますが、逆張りが得意な人に言わせると順張りの方が難しいと言われます。いずれにしても経験してみないとわからないことですね。
まとめ
などなど、まとめてみるとこのようなパターンですかね。ボリンジャーバンドのような特殊な形のもので判断できるのもいつくかありますが、難しく考えずシンプルに判断するのがベストだと思います。
そんなふうに思っていてもなかなか我慢できないことがあるのは短時間に逆に動かれるとあわてて切ったりすることだと思いますが、それをカバーするには大きな時間足を見ていれば少しは和らぐと思います(笑)。
たとえば、5分足でエントリーするにしても最低でも15分足以上、できれば1時間足以上で大きな流れを把握しながらその方向に合わせてエントリーするのが無難です。(ちなみに私は、15分足が基本でそれより小さい時間足は見てません。)
もし、大きい時間足と逆方向の場合は早めにエグジットすることも想定しつつのトレードであれば、損をしても大きな被害にはならないはずです。利益が取れるとしても多くを望まずというスタイルでトレードすれば良いと思います。
ただ、小さい時間足から反転していって1時間足もその方向に動いていくというのは普通なので、大きな時間足と小さな時間足との違いを意識しつつ判断すれば良いと思います。
その判断をする形にならない時は早めにエグジットするというような感じで。自分の思った方向に行きそうもないなと、チャートを見て判断する形を自分で決めておくことが大切です。
いろいろ組み合わせたり、パラメーターを変えたり、時間足を変えて、短い時間足では判断しずらいが、長い時間足であれば判断しやすい、と考えられることもあるのでじっくりチャートを見てみる。
また、自分で高値安値、トレンドラインなどを引いたり、フィボナッチやPivotでターゲットを決めて、そこへ到達する前に反転しそうなチャートの形、インジケーターケーターからの信号を経験的にとらえて判断することも必要になると思います。
なので、これからFXを始めようとする方は、とにかくあせらずに経験が必要な場面も多々あるので、とにかく必要な勉強は今のうちにしておいたほうが良いです。特にテクニカルの勉強は。
我慢するというそこだけ考えるなら、一番良いのはターゲットを決めてそこまで我慢する、というのが一番良い方法ですが、それもなかなか難しい。
ですが、フィボナッチ、Pivot、サポートライン、レジスタンスライン、トレンドライン、前日/当日などの高値安値、あるいは日足や週足などでひっかかりそうな水平線を目安にするしかないので経験を積み上げて行くしかない部分だとは思います。
私はターゲットを決めるのはフィボナッチを使うことが多く、あとは高値安値などを意識してる程度です。
あとは、あるいは何pips取れたらやめる、というような考え方もありますので、どんなトレードを目指すのか模索しつつ、失敗を恐れず、失敗や成功を繰り返しながら少しずつ考えて行けば良いと思います。
とにかく、チャートを信じ、確率の高い方法を自分なりに検証して始めない限りは信じられるものがないということなので、信じるものがなければ自信を持ってトレードはできません。
テクニカルも深く勉強すると結構楽しいものですよ!自分なりのトレード方法が見つけられた時の感動はかなりうれしいものです!
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